古い町並みが残る街には細い道、いわゆる”路地”があるところが少なくありません。”西陣”と呼ばれる地域を含む、京都市上京区にも今なお生活の場として多くの路地が残っています。

しかし私たちのライフスタイルは変化し、現在では高齢化による独居の問題や、災害時の避難経路確保の問題、現行の建築基準法に適合しない”再建築不可”物件などから不動産価値が低下した結果、空き家が増え倒壊危険家屋となるなど地域にとっての課題も多くあります。

しかしその一方で一つの空間を共有する者同士のコミュニティの存在や、車が入ってこれない子供にとって安全な環境、家賃が安く若い人や子育て世帯に適したアフォーダブルな住宅としての可能性が存在する事も確かです。

私たち”上京こどもの路地実行委員会”、並びに”NPO ANEWAL Gallery”では路地を地域振興のための「資源」と位置づけ、路地中に根付く生活文化やコミュニケーション、安全面などポジティブな面に目を向け、そのイメージの向上と活用促進を図るとともに、歴史ある街の”路地からの地域活性化”を目指しています。

【これまでの活動】
2017年
9月 「上京!MOW」にて上記構想を発表。東西の路地の残る街”東京 隅田”と”京都 西陣”の交流企画が「上京区民まちづくり活動支援事業”上京!MOW部門”」採択。
11月 上京OPENWEEK’17において”東京 隅田”よりドンツキ協会を講師に迎え「ドンツキクエスト」、「第一回ドンツキ会議」開催。

2018年
3月 「路地であそぼ 第一弾 ”きょうの放課後、路地間目”」開催。
6月 「路地であそぼ 第二弾 ”今日は路地の日”」開催。
9月 「上京区民まちづくり活動支援事業”上京!MOW部門”」採択